My Life in Geneva

ジュネーブ滞在の記録(2024年4月~2025年3月)

アパートについて

住む予定のアパートは、ジュネーブ州のカルージュ(Carouge)という基礎自治体(コミューン)にある。ジュネーブ市とは、カルージュはアルヴ川を挟んで南に隣接している。この地の歴史的経緯(ジュネーブサヴォイア公国との対立の歴史)から、北イタリアの文化的影響が強いとのこと。検索するといくつか観光案内のページがあって、イタリアの影響を受けた町並みや可愛いショップが見頃なのだということ。それに、水曜日と土曜日に開かれるCarouge marketでは地元の野菜やフルーツを購入することができる。

契約することにしたアパートは、家具付きで、家賃は月に3000CHF。日本円に換算するとめちゃめちゃ高いけれど、数件にわたり物件探しをした感覚では「まあまあかな」という感じ(決して「安い」とは思わないけど...)。それに、光熱費(水、電気、ヒーティング、Wi-Fi、2ヶ月に1度の清掃料)が込みなのはありがたい。これまでにエージェントから紹介された物件には、家賃4000CHF+光熱費、というものもあったので。。

また、契約が4月1日から、ということもありがたい。これまで探した物件では、実際には住まないのに3月からの契約を迫られたりとかあったから。

アパートの広さは66平米で、大きなベッドルームが1つ、小さなベッドルーム(二段ベッド)が1つある。あとはリビングとキッチン。バスタブ付きのバスルームもある。残念なことは、洗濯機が部屋のなかにないこと。洗濯機は共有のものを利用することになる。

洗濯機以外の点では、概ね満足。カルージュという地域も、ネットで検索する限りだけど、面白そうなところだし。エージェントもジュネーブ大学の人も「家族で住むにはいいところ」と言ってくれたので、心配はあまりない。

やっぱり一番いいのは、公立学校がすごく近いこと!ジュネーブ大学までは徒歩20分くらい。ジュネーブではトラムが超便利だけど、健康のために歩いて行くのもよいね。

ジュネーブの公立学校

娘たちは、ジュネーブの公立学校に入れる予定。

この記事(インターナショナルスクールの候補)に書いたように、最初はインターナショナルスクールを考えていくつか見学にも行ったけど、公立学校にしようと決めた。

理由は3つある。第一に学費が高すぎること。一番安いと思った学校でも、娘2人で年間600万円以上はかかる(円安..😢)。第二に、入れたいなと思った学校がバイリンガル校で、そこでは英語とフランス語を両方勉強しないといけないから。長女は日本で英語を習わせているけど、超初級レベルで、それにフランス語もとなったらパニックになりそうだから。第三に、ジュネーブの人に「公立学校の質が高くて、フランス語を話せない子どもを受け入れる準備ができている」と聞いたので。

アパートの目の前が公立学校で、Google mapやFacebookとかの情報だけど、評判は良さそう。スイスでは、4歳から義務教育が始まり、長女も次女も、同じ学校に通えるということで安心した*1。また、一週間のうち、月、火、木、金は通学し、水曜日はお休み。水曜日はジュネーブ日本語補習学校に通う予定。一年の学期は、8月後半から始まる。私たちの渡欧時はイースターホリデー期間中みたい(4月12日まで)(Vacances scolaires 2023-2024 | ge.ch)。

また、長女はフランス語の集中レッスンを受けられるみたい。ジュネーブ大学の人の話だと、50%はintensive Frence lesson、50%はregular classということ。長女のフランス語の知識はゼロなので、集中して教えてもらえればありがたい。

スクールランチは有料。また有料で18時まで学童のようなサービスがあるみたい。スクールランチはどのくらいかかるんだろうか・・・。昼食は家で食べて、その後に学校に戻る人もいるようだけど。これはまた聞いてみよう。

 

*1:ちなみに、スイスでは7月末までの年齢が基準になる。長女は7月末までは7歳なので「4P」という学年になる。次女は5歳なので「2P」。

市役所関係各所行脚

今日は市役所関係の用事を済ませてきた。

まずは娘たちの学校関係。学事課に行って「海外転出届出書」を出してきた。他にも気になることはいろいろあって、確認してきた。次女の2025年度小学校入学とか、学童申し込みとか。

特に、学童申し込みは気をつけなければならない。例年、学童を利用する前年12月に申し込み期限があり、郵送で必要書類を送付する。一応、今年10月中旬に学会のために一時帰国する予定がある。そのときに、書類の用意をしないと。現在、うちの校区の学童には待機児童が出ていて、12月に申し込まないと利用は絶望的になる。だから、これは忘れてはだめ。

次に、税金関係。5月に固定資産税と自動車税の支払いがあるから、そのための手続き。私たちの代わりに納付手続をしてくれる「納税管理者」を指定する。そうすると、5月にその管理者に納付書が送付される。これはお母さんに頼む予定。帰国したら、「納税管理者」を「削除」する手続きも、忘れないように済ませなければならない。

今日はそんなこんなの手続きを済ませてきた。

適用証明書

ジュネーブの人から心配されていたのが、スイスの高すぎる医療保険

この記事(高額の医療負担にあえぐスイス国民)にあるように、スイスでは医療費の自己負担額が大きく、医療保険料が高額である。

ジュネーブ大学のWelcome centerの人からのメールでは、4人家族だと月に最低1000CHFは支払う必要があるとのこと。現在のレートでは、1000CHF≒17万円なので、いかに高額かがわかる。

この件について少し調べてみると、「日スイス社会保障協定」というものがあることがわかった。以下に引用する。

社会保障協定は、次の2つを目的として締結されています。 
●適用調整
相手国への派遣の期間が5年を超えない見込みの場合には、当該期間中は相手国の法令の適用を免除し自国の法令のみを適用し、5年を超える見込みの場合には、相手国の法令のみを適用する。 
●保険期間の通算
両国間の年金制度への加入期間を通算して、年金を受給するために最低必要とされる期間以上であれば、それぞれの国の制度への加入期間に応じた年金がそれぞれの国の制度から受けられるようにする。  

適用調整(日本からスイスへ派遣の場合) 【必ず手続きが必要です】 
スイスへの派遣期間が5年を超えない見込みの場合には、スイスの年金及び医療保険への加入が免除されます。免除を受けるためには「適用証明書」をスイス当局に提出する必要があります。適用証明書は日本の年金事務所で申請することができます。 
●5年を超える見込みの場合には、スイスの年金及び医療保険に加入し、日本の年金及び健康保険の加入が免除されます。(ただし、日本の厚生年金及び企業年金は任意で加入できます。) 

出典:スイスの社会保障制度について

つまり、スイス滞在が5年を超えない場合は、「スイスの年金及び医療保険への加入が免除」されるとのこと!

その手続きのために、「適用証明書」が必要だ。

私と夫の保険は私学共済なので、人事課を通じて申請し、無事に適用証明書を入手した。

これで、きっと1000CHFを払わなくても大丈夫なはず...!

 

 

 

 

アパート見つかった!

難航したかのように思えたアパート探しだけど、見つかった!

 

今回、アパート探しのために有料エージェント2つに登録。

1つは350CHF、もう1つは500CHFの着手金を支払った。

色々と動いてもらったけど、結局、ジュネーブ大学のWelcome centerの紹介で決まった。

 

たしかに850CHFはもったいなかったけど、いろいろな物件を探して提案してくれたので、少しはジュネーブのアパート事情を知ることができた。

家賃はだいたい3000~4000CHF(くらいの物件を探してもらった)。

間取りはいいけど治安の悪い場所にあったり、広さは申し分ないけど高すぎたり。

「空いている」と言われた次の日には他の人に決まっていたり。

時には「子どもがいる」という理由で断られたり。。

 

最終的に見つかったアパートは、これまで見てきたなかでも、とても良い条件!

詳細は後日に書くけど。

 

ジュネーブ生活が楽しみになってきた!

滞在許可発行確約書

滞在許可証取得へのプロセスを書いておこう。

在ジュネーブ領事事務所のHPには、以下のような説明がある。

日本を出発する前に、スイスでの受け入れ先等を通じて、将来の居住地を管轄する州当局(移民局等)に滞在許可発行確約書(又は入国許可発行確約書)を直接申請しなければなりません。この確約書を取得後、確約書を携行してスイスへ入国してください。 スイス入国後は、すみやかに(スイス当局の定める日数以内に)、各州移民局等で滞在許可の取得手続きを行ってください。 

滞在許可発行確約書は、フランス語ではAssurance d'autorisation de séjourである。

過去記事(ジュネーブ滞在許可証について)に書いたように、この「確約書」を取得するために、ジュネーブ大学にたくさんの書類を提出する。

夫の大学は色々と遅いので、大学からのレター発行がギリギリになったけど、これらの必要書類を合わせてジュネーブ大学に送ったのが、去年(2023年)の12月19日。

そして、この「確約書」が送られてきたのが、今年(2024年)の2月2日。

思ったより早かったけど、1ヶ月半くらいかかった。

 

ちなみに、一部の書類(犯罪経歴証明書:criminal record)を除いては、すべてメールでのやりとり。

「確約書」もメールできた。

 

あとは、ジュネーブに到着後に「確約書」をもって移民局に行けばよい、ということ。

片道航空券の予約

片道航空券を予約した。

家族4人、4月3日の夜にジュネーブへと旅立つ。

料金は・・・636,340円!

 

実は、アパートはまだ決まっていない。

エージェントに問い合わせても返事がないし、ジュネーブ着までに決まらないかもしれない。

 

不安でいっぱいだけど、気にしたって仕方ない。

決まらなければ、Airbnbで数ヶ月過ごすか・・・くらいの気楽さでいこう。

 

10年前、独り身だったときは、1年間、アメリカとイギリスでAirbnb暮らししていた。

今回は子どもがいるのでずっとは無理だけど・・・

 

アパート決まらなかったら、旅行を楽しむような感じで気楽にすごそう!