今日は長女のクラスで少しだけ時間をもらって、お別れ会をしてもらった。10月の一時帰国の時に買ってきた100均グッズや折り紙、お菓子を詰めて、子ども達と先生に渡した。長女の4Pのクラスには20名の生徒がいる。担任の先生はとても評判のよい先生で、クラスマネジメントが非常にうまい。生徒はみんな仲が良くてクラスの雰囲気もよく、フランス語が未だによくわからない長女もクラスに溶け込めていた。
8月後半から新学期が始まったのだけど、もちろん、最初から良い雰囲気なのではなかった。3者面談はこれまでに2回してもらった(しかも1時間以上、日本語通訳付きで!)。最初は、長女はクラスにあまり溶け込めなくて、また下のクラスのわんぱくな子ども達からからかわれることもあって、辛いことも多かったようだ。でも、「からかわれている」ことを先生に伝えると、すぐに対処してくれた。しかも、フランス語がわからなくてすぐに手が出てしまう長女を一方的に悪者にするのではなく、ちゃんと両者の言い分を聞いてから対応してもらえたのはありがたかった。トラブルは最初のほうだけだったように思う。それ以降は学校に行き渋ることはなく、とても楽しそうに学校に通ってくれた。これは、親にとっても救いだった。
担任の先生のお友達が日本語を勉強しているとかで、日本人の長女のことを最初から気にかけてくれた。最初に感動したことは、靴箱に貼っている生徒の名前にカタカナをつけてくれたことだ。長女が友達の名前をなかなか覚えられないということで、このような配慮をしてくれた。また、クラスでは日本の料理を扱ったフランス語の歌などを取り上げてくれて、長女がクラスに溶け込めるように尽力してくれた。
保護者を交えたアクティビティもあって、私たちは2回参加した。1回目は日本の文化を紹介するということで、夫が日本語の文字と歌(おはなしゆびさん)の紹介をした。2回目は子ども達の制作に保護者が参加した。私は折り紙を担当した。私の練習不足でなかなか上手にできなかったけど、手裏剣や鶴などを一緒に折った。こういうアクティビティがあったということもあり、私たち親も生徒達に認識されて、親しみを感じてもらえたようだ。
以上のことから、長女に関しては現地校に行かせてとてもよかったと思う。フランス語にはまだまだ課題はあるけれど、長女はフランス語の特別クラスもとても楽しんでおり、先生も大好きなようだった。長女は文章は話せないけどいくつかの単語は覚えられたし、耳もフランス語の発音に慣れたので、これからちゃんと文法などを学ぶと少しずつ話せるようになると思う。日本に帰ったらフランス語を勉強したいようなので、私も一緒に勉強したいと考えている。
一方、次女のほうは少し大変そうだった。長女のようにクラスに溶け込めたとはいえず、最後まで学校に行きたがらないことが多かった。長女がお友達から手紙などをもらったり日本への帰国を悲しがってくれたりしているのを目にして、自分にはそういうことがないということにも傷ついているようだ。これにはいくつか要因があるように思う。第一に、子ども達の成熟さの問題。情緒が安定してお友達を大事にして気遣いができて・・・というのは非常に高度なスキルだ。どの国であっても、いわゆる「就学前」の子どもに高度な感情マネジメントを求めることは難しい。
第二に、先生のクラスマネジメントの問題。次女の2Pのクラスには2人の担任がいて、月火と木金は別の先生が担当する。次女はとりわけ月火の先生が苦手なようだった。長女の担任の先生のような配慮はなかった。長女のクラスや次女の1Pの時にあったように、「日本の文化を紹介して」という依頼もなかった。しかしこれは、長女の先生がとりわけよい先生で、次女の先生のほうが普通なのだとは思うけれど。だた1Pの先生のほうが次女も好きなようだったし、先生のよっていろいろと違いがあるように思う。とにかく、先生の影響力はとても大きい。
第三に、フランス語の問題。長女は特別クラスでフランス語を教えてもらったが、次女の学年ではそのような配慮はなかった。ここスイスでも次女の学年まで(1P-2P)はまだ文字や算数を学ぶことはせずに、日本の保育園のように、集団生活に慣れることに主眼があるようだ。この言語のことに関しては、私も反省はしていて、一緒に勉強するなどすればよかったと思っている。ただ、次女もフランス語を学ぶ意欲はあるようなので、帰国したら次女のためにもフランス語の先生を探そうと思っている。
第四に、性格の問題。長女はとてもフレンドリーな性格で、どこに行ってもすぐに友達を作ることができるタイプだ。感情表現がストレートで物怖じせずに、自分の意思をはっきりと示すタイプだ。一方、次女は思慮深く完璧主義で、周りに気を配って考えて行動するほうだ。思いやりもあり、日本では仲が良い友達も多くてみんなに好かれていたし、日本の保育園ではトラブルなんてなかった(長女はけんかも多かったけど)。小さい頃から日本語でおしゃべりすることが上手だ。だからこそ、ここスイスの学校ではうまく溶け込めなかったのではないかと思う。欧州の文化というか、みんなで思いっきり騒いで遊ぶ、ということになかなか参加できなかったのだと思う。クラスのなかでも、みんなで本を読んだり歌を歌ったりする活動に参加せず、一人で遊んでいることも多かったようだ(このことについて、先生から注意を受けることもあった)。
親なりの声かけはしたのだけど、このような性格に起因する行動パターンについては、無理に変えることは当然できない。ただし、休み時間に遊んでくれる年上の友達ができたこと、ランチサービスの先生がとても優しくしてくれたことなどもあった。それに、次女はジュネーブを恋しがって「日本に帰りたくない」と言う。彼女なりにここでの生活を楽しんでいたのだと思う。
以上のように、いろいろと課題はあるが、学校には概ね満足している。次のサバティカルでは現地校は無理だと思うので、小学校低学年で現地校に入れられてよかったと改めて思う。