My Life in Geneva

ジュネーブ滞在の記録(2024年4月~2025年3月)

適用証明書

ジュネーブの人から心配されていたのが、スイスの高すぎる医療保険

この記事(高額の医療負担にあえぐスイス国民)にあるように、スイスでは医療費の自己負担額が大きく、医療保険料が高額である。

ジュネーブ大学のWelcome centerの人からのメールでは、4人家族だと月に最低1000CHFは支払う必要があるとのこと。現在のレートでは、1000CHF≒17万円なので、いかに高額かがわかる。

この件について少し調べてみると、「日スイス社会保障協定」というものがあることがわかった。以下に引用する。

社会保障協定は、次の2つを目的として締結されています。 
●適用調整
相手国への派遣の期間が5年を超えない見込みの場合には、当該期間中は相手国の法令の適用を免除し自国の法令のみを適用し、5年を超える見込みの場合には、相手国の法令のみを適用する。 
●保険期間の通算
両国間の年金制度への加入期間を通算して、年金を受給するために最低必要とされる期間以上であれば、それぞれの国の制度への加入期間に応じた年金がそれぞれの国の制度から受けられるようにする。  

適用調整(日本からスイスへ派遣の場合) 【必ず手続きが必要です】 
スイスへの派遣期間が5年を超えない見込みの場合には、スイスの年金及び医療保険への加入が免除されます。免除を受けるためには「適用証明書」をスイス当局に提出する必要があります。適用証明書は日本の年金事務所で申請することができます。 
●5年を超える見込みの場合には、スイスの年金及び医療保険に加入し、日本の年金及び健康保険の加入が免除されます。(ただし、日本の厚生年金及び企業年金は任意で加入できます。) 

出典:スイスの社会保障制度について

つまり、スイス滞在が5年を超えない場合は、「スイスの年金及び医療保険への加入が免除」されるとのこと!

その手続きのために、「適用証明書」が必要だ。

私と夫の保険は私学共済なので、人事課を通じて申請し、無事に適用証明書を入手した。

これで、きっと1000CHFを払わなくても大丈夫なはず...!