My Life in Geneva

ジュネーブ滞在の記録(2024年4月~2025年3月)

今日で1ヶ月(4 mai, samedi)

ジュネーブに来てから、今日で1ヶ月たった。

子どもたちは、なんやかんや言いながらも、こちらの生活に慣れたようだ。今週(4/29)から学校の有料ランチサービスも始まったので、私は仕事時間を確保できるようになった。朝5時半に起きて家事や身支度をして、7時に娘たちを起こす。朝食を食べさせて準備をさせて、8時に学校に送っていく。私は早々に家を出て、8時くらいに大学に到着。頭がすっきりしている午前中は読書の時間。ジュネーブ大学では論文や本がダウンロードし放題なので、苦労せずに必要な文献を入手できる。論文を2~3本読んだら頭がいっぱいになってしまうので、読書後は執筆の時間。5月後半の関西社会学会シンポジウム、10月の社会政策学会の準備をする。それ以外にも、書きたい論文がいくつかあるので、その準備も進めている。

目下の問題は、ご飯問題。日本では、朝と昼はたくさん食べて夜は軽く、という生活をしていた。私の生活は朝にシフトしているので、こちらでも朝と昼のご飯は大切にしたい。とにかくエネルギーと栄養を摂取したい。そのためには米が必要だけど、日本のようにはいかない。近所のスーパーではよい米が入手できないので、ジャスミンライスを多用している。最近のお気に入りは、ライスや肉、野菜、チーズをトルティーヤに巻いたタコス!メキシカンはアメリカでもよく食べていたけど、エネルギーも栄養もとれる、優秀なメニュー。

小さい子をもつスイスの母親の多くは、80%で働いているようだ。80%とはつまりパートタイムだけど、こちらは、フルタイムの労働時間の何%なのかで働き方を把握しているという。公立校は水曜日は休みなので、月、火、木、金は働いて水曜日は休むと、80%の労働となる。うちもそんな感じ。水曜日は、娘たちは日本語補習校に行くけれど、午前中は娘たちは家にいるし、宿題もあるし、送迎もあるし、仕事時間はほとんど確保できない。日本ではフルタイム超で働いていたけど、こちらではゆったり過ごそうという気持ちになる。

ジュネーブ日本語補習校には400人超の子どもたちが通っているそうだ。水曜日、補習校周辺の広場には日本人でいっぱいになる。集住地区がないジュネーブでは、珍しい光景だ。在外研究をする場合は根無し草というか、社会のことを知る機会がなかなか限られるけど、子どもたちがいると社会との接点がたくさんできる。こちらのお母さんに色々と教えてもらうことができて、勉強になる。

5月になって、ますます気候がよくなった。今日、いつもの広場(plainpalas)に行ったら、お祭りをやっていた。たぶんHistorical paradesというやつで、スイス各地のグループが歴史的な衣装を着て街を繰り広げる、というもの。たくさんの団体がそれぞれの衣装を着て参加。馬に乗ってる人も。スイスという国家の多様性を感じた。公用語が4カ国語もあるスイス。今日のパレードにはチューリッヒやベルンの団体も参加していた。同じ国家なのに言葉が違うってどんな感じなんだろう、と思う。様々な歴史的経緯のなかで、それぞれまとまりのある地域が連合を組んでいるというイメージなのかな。

滞在も1ヶ月たつと、わかってくることもあれば、ますますわからなくなることもある。徐々にこの社会を知られたらいいな。3月の後半には日本に帰ることになるので、ここジュネーブにいるのも、残り11ヶ月もない。全力で楽しもうと思う。

 

Plainpalais